モバイルSEM サーチテリア
モバイルSEMで世界を制してマッチングを追求――サーチテリア
モバイルSEMの市場規模は、モバイル検索がどこまで普及するかにかかっています。
最近ようやくモバイル検索エンジンに注目が集まってきたので、
少なくともしばらくの間は急成長することは間違いないでしょう。
PCでのSEMと言えば、オーバチュアとグーグルで複占していますが、
モバイルではサーチテリアというベンチャーが有名です。
サーチテリアの社長はヤフージャパン→オーバーチュア→サーチテリア立ち上げという経緯を辿っているようで、
おいしそうだから手を出した、ではなくてSEMに関してベテラン専門家のようです。
サーチテリアが既存リスティング広告と違うポイントが2つあります。、
1.カテゴリー単位で出稿する
2.入札単価によりインプレッション確率が決定される
カテゴリー単位で出稿することによって、
何千何万ものキーワードについて考える必要がなくなったということです。
今まではキーワード選定は大抵、代理店がやっていましたが、
その作業がサービス会社(サーチテリア)に移動するということになりますかね。
このカテゴリー出稿方式では、競合との差別化が予算でしかなくなってしまいます。
なので穴場キーワードを探したりとか、
審査ギリギリのラインを探ったりとか、そういうゲーム性がなくなってしまいます。
そこがちょっと面白みに欠けるなと思います。
オーバチュアとグーグルの出稿システムは特許が取られています。
初代リスティング広告のオーバチュアは「入札単価=表示順位」、
Googleは「入札単価×クリック率=表示順位」となっています。
というのは知っていたのですが、
入札金額による順序で表示するというこの方式が、そもそもオーバーチュアの特許です。これが大問題。グーグルは、クリック金額にクリック率をかけて順位を決めるという工夫をしましたが、オーバーチュアに訴訟を起こされて和解金300億円を支払っています。
Google方式は黙ってやればタダでは済まないだろうことは想像が付きますが、
まさか300億も支払っていたとは…
この特許に触れないように考え出されたサーチテリアの答えが、確率なわけです。
まず入札されているクリック金額を合計します。この例なら100+50+30+20で200です。これを分母にします。そして、クリック金額を分子にした数値の確率で、1位に表示する。つまり、分母が200で入札金額が100だったら、200回のうち100回がトップ、入札金額が30だったら200回のうち30回がトップという確率論を使うわけです。2位まで表示されるなら、仮にAが1位に表示されたら次はB~Dの合計(100)を分母として計算し直して、2位になる確率を出す。すると、必ずしも2位の表示はBにはならない。30パーセントの確率でCが2位になるわけです。検索リクエストが来て結果を返すときに、表示は毎回違う。リロードするたびに変わります。つまり、1位を買うことはできない。入札金額は順位とは無関係で、露出割合を買うわけです。管理画面で入札金額を入れると、何パーセントというのが出ますが順位は出ません。
この方式は現在特許出願中とのこと。
オーバーチュアの特許は「俺でも考えつくわ」系ですが、
サーチテリアのは「なるほど頭いいな」系。
この実例を考えると、「こうするしかないじゃん、こんなの特許にするなよ」的なものも
ひらめきでなんとかなっちゃうかもしれないという希望を感じます。

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