ストレスフリーの仕事術

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ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則
デビッドアレン(著) 田口元(訳)

仕事や生活の合理的な進め方を提案するGTD(Getting Things Done)の本です。
GTDのHowではなく、Whyに重きを置いて書かれています。
Howについては著者の前作に詳しく書かれているようですが、
「ストレスフリーの仕事術」でも、最後の章に簡潔にまとめられています。
なので、GTDを知らない人が読んでも問題ありません。

仕事や生活の雑事に常に追いかけられているような気分にみんなうんざりしている。 これまで逃してきたチャンスを活かし、創造的な思考を楽しむ余裕を取り戻したい。 そのための新しいアプローチが求められていたのだ。 そのアプローチは、その日の調子に影響されず、どんな仕事をするときも、 つねに使えるものではなくてはならない。 それは行動を律する「枠組み」であるだろうが、 各自の複雑なライフスタイルにぴたりと合ったものでなければならないし、 しかも、生活を窮屈にするのではなく、生活を自由にしてくれるものでなくてはいけない。 こうした要件を満たすのが、私が開発した手法、GTD(Getting Things Done)なのだ。

GTDの一番特徴的な点は、
「頭の中にある気になることを全て紙に書き出すこと」
だと思います。
これを週一回、2・3時間かけて行います。
全部洗い出した、もう何も出てこないぞという状態になったら、
吐き出した項目を走査していって、
今すぐやるか、いつかやるぞリストに入れるか、
特定の日にやるためにカレンダーなどに書き込むか、
自分プロジェクトとして登録するか、します。
プロジェクトにした場合には、必ず次の一手、
次に何をやるか具体的な行動を決め、書き出します。

繰り返し述べられていることは、次のことです。
「頭の中をすっきりさせておけば仕事はずっと効率的になる!」
今目の前にあるタスクに集中するためには、
もやもやした余計な気がかりを頭の中から消し去ることが必要不可欠であると。

サイクルを回し、リズムを掴むことはとても重要です。
普通の人でも、実践できるもの、
合理的なシンプルな方法として突き詰められています。
「ストレスフリーの仕事術」の中には、
ビリビリくるいい言葉がたくさん詰まっているので、
仮にGTD自体に興味がなくても得る物は大きいはずです。

付箋貼ってあるところを適当に抜粋。

地図の上で自分の位置がわからなければ、玄関から足を踏み出したとしても 右に曲がって良いものやら左に曲がって良いものやらわかるわけがない。 どんなに目的がはっきりしていたとしても、である。 仕事や生活の中で作り上げてきたものすべて書き出し、受け入れるのは、 まったく大変な作業である。 しかし、事実をそのまま認めてはじめて、その現実を大きく前向きに変えることが可能になるのである。
 
さて、だ。本当に我々はトップダウンで考えるべきだろうか。 もっと優先順位の高そうな目標や価値観、戦略などから始めた方がいいのだろうか? 過去の些細なことに注目するよりも、もっと主体的で、創造的で、前向きな考えをした方が良いのではないか? ごもっとも、ではある。しかし、私たちはそういう取り組み方をしない。 なぜなら、頭の中の「やりかけの仕事」に心のエネルギーをほとんど吸い取られている状態では、 広い視野に立つことなど不可能だからである。 時々刻々と変化する現実に即して考えるための創造力を効果的に引き出し、 利用しやすくするためには、まずは心のメモリの空き容量を増やしてやらなくてはならないのだ。
 
私の中の「夢想家」は、樫の木でコーヒーをすすりながらのんびりするのが大好きで、 そうしながら素晴らしいプロジェクトや理想的な戦略を思いつくことがある。 一方、私の中の「実行家」は、目の前のやるべきことを整理し、 具体的な次に起こすべき行動を実行に移しているときにいちばん集中できるようだ。 この2人が顔を合わせない限り、私の生産性に問題はない。 ところが、私が「夢想家」気分のときに、大量に溜まっているやりかけの仕事をどうやって片付ければいいのだろう、 とか、仕事を増やしすぎてしまったんじゃないか、などと考えはじめると、腹が立ってきて、 やる気が削がれてしまう。 また、私が「実行家」の気分になって仕事を片付けているときに「こんなことよりももっと重要で大きな仕事について考えるべきではないか?」なんてうっかり独り言を言ってしまったりすると、すっかり意気消沈して、何もしたくなくなる。
 
なぜ私たちが地を這うようにいっこうに進化しないのか。 その理由は、実際に時間やお金やエネルギーがあるときに、ふたたび大変な状況を予防するための準備の必要性、緊急性を感じないからなのだ。 しかも、状況が変わってひとたびお尻に火がつくと、自分にこう言って聞かせることになる。 「整理はするつもりだけど、今は無理だから、また今度ね」 「もっと自分のために時間を取ったり、人に親切にしたりするつもりだけど、今はちょっと無理だから、また今度」 「今度は戦略的に計画し、準備しておくつもりだけど、今は無理だから、また今度ね」 そして、緊急事態をなんとかやりすごし、また、「また今度ね」がやってくる。 「もっとお金さえあれば、ずっと創造的に生きられるんだけどね」本当かな? 「もっと時間さえあれば、本当はもっと(当てはまる言葉を入れよ)」。ほんとに本当? もし、もっと時間とお金があったとしても、「すべきだと思うこと」をしたいとは決して思わないだろう。 何もかもがそろってリラックスしていると、職場や家庭での習慣をわざわざ変える必要などないと感じてしまうだろう。 これは、重力の法則のように変わらない人の世の法則だ。
 
こうした習慣がすっかり生活に溶け込んでいるのは、なんと嬉しいことだろう。 自然なリズムにはエネルギーがある。 こうしたリズムがなければ、自分でわざわざエネルギーを作り出さなくてはいけない。 だがいったんリズムを作ってしまえば、あとはそのリズムが満ちる頃にその場所にいればいいだけだ。 それだけでエネルギーが湧いてくる。 しかし、そうしたリズムも永遠ではない。 ある日、あなたは気づくだろう。 このリズムから受ける恩恵が減ってきているのではないか、と。 そうなったら要注意だ。 現実は変わっているのに、あなたは何も変わっていないという状況になってしまう。 しかもあなたはそのことに気づいていないのだ。 今まで通りにやっているのに、あのワクワクした喜びがいつのまにか消えてしまっていることに。
 
自分の能力よりもちょっとだけ多くのことを引き受けてしまい、10パーセント遅れているだけで自分がまったくクズになったような気分になることはよくある。 ところが、引き受けた仕事より10パーセント多く仕事ができると、まったく別人のように、世界を支配しているような気分になれるんだ。 両者の間はせいぜい20パーセントの違いさ。しかし、片方からもう片方へ移動することは、大きな飛躍なんだ。
 
自分が舵を握っていないとき、つまり自分で自分のエネルギーをコントロールしていないとき、人はストレスを感じる。 人生におけるたくさんのこまごまとした出来事の犠牲者になってはいけない。 逃げるのではなく、自分でコントロールするのだ。 たとえそれがあなたの机の上においてあるたった1枚の紙でも、 あなたの注意をひくものは自分から片付けてしまおう。 「自分が望んでいる結果は何か?」「次にとるべき行動は?」 これらの問いこそが、あなたが再び舵を握るための鍵となってくれるだろう。

このブログ記事について

このページは、yuchが2006年10月26日 22:56に書いたブログ記事です。

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