くるぐる使い
大槻ケンヂ短編集。
くねくねの話とか読んでたらまた読みたくなってきたので2読目。
・キラキラと輝くもの
妹が宇宙人に連れ去られ、電波受信ユニットを埋め込まれた。
その証拠が胸元にある傷跡。
しかし次第に傷跡は消えてゆき、
妹はもう精神電波を受信できなくなるのではないか
という不安にかられるようになる。
早く電波受信ユニットを摘出して直さくては。
妹はカッターナイフでズブリ、
どこにいった、どこにいったと肉をまさぐる。
こんなところに落ちてたのか、
と血にまみれて息絶えた。
それを見て自分のせいだと悟った兄号泣。
・くるぐる使い
病院にて死の際に過去の外道を懺悔する老人。
彼の過去は狂人を大道芸に使うというくるぐる使い。
ある小さな村に他人の心を暗喩的に読める能力を持った
ちょっとヘンな少女がいた。
彼は少女の超能力に目を付け、極貧の母親と交渉。
このままでは安値で買い取ることはできない。
ならば・・・。
コックリさんで少女の心の奥底に隠れている弱い部分を
さらけ出し、ひたすら攻撃攻撃。発狂させて買収。
少女の超能力のおかげで彼はたんまり儲ける。
そのうちサーカス団に誘われて入り、
芸を続けるが、次第に超能力は失敗するようになる。
どうしたのかと問い詰める。
ふと原因を思い当たる。まさか・・・
彼は妄想に捕らわれて暴走。
怒りにかられてテントに火を付ける。
・憑かれたな
一人娘の誕生日を祝ったその日から、娘がおかしくなった。
吐瀉物にまみれて母親を口汚く罵る娘。
悪魔が乗っ取り、娘の征服を宣言する。
母親はオール・ジャンル・エクソシストと名乗る
怪しい男に憑きもの祓いを依頼する。
「医者も宗教家も直せなかった憑きものはらいます。」
男は元俳優。
対象の背景を考慮し、時には神父に、時には坊主に、時には神主に姿を変える。
憑依現象とは抑圧された欲望が爆発し、
別人格を作り上げることによってその欲望を発散する現象だとする。
つまり憑依した人間は自分の無意識が望んだからそういう状態になっている。
しかし一方では早く元に戻りたいとも思っている。
元に戻るためには祓われるイメージ、相応の儀式が求められる。
という理屈のもとに名演技で憑きものを祓う。
・春陽綺談
くだらないパレードの予行演習。
「まったく現実は夜の夢よりうつろだな。」
頭の中で誰かが話しかける。
人通りのない夕暮れの道を帰っていたら、
さっき頭の中で話しかけてきた男に遭遇。
まばゆい光が空を照らし、世界は極彩色に変容する。
その天国のような世界で半日以上も過ごしたはずなのだが、
元の世界では10分しか経っていなかった。
春陽はこの体験を危ないものと自覚し、
手紙を出してある作家にアドバイスを請う。
春陽には友達はひとりも居ないし、相談できる相手はいないからだ。
各地で伝承される別世界体験談の共通点は
「案内者」「光」「楽園」「時間感覚の異常」。
既視感と離人感、現実逃避願望。
それなりに妥協して現実社会に順応して生きるか、
それともこれから先もずっと内面世界の住人として生きるのか。
現実と夢、どっちか選べ。
現実を選ぶと強く宣言した春陽は、
研ぎ澄ました鉛筆を別世界の案内者の目に深々と突き立てる。
だがそれは・・・
・のの子の復讐ジグジグ
母はスーパーで万引きの疑いをかけられ自殺。
父は母の死を国家の陰謀工作であるとし、
毒電波装置で殺されたのだとのの子に語る。
その父も錯乱してなぎなたを振り回しているところを
警官隊に射殺された。
のの子は学校でいじめにあっている。
ある日数人と女生徒に屋上まで呼び出され、
臨死体験をしてくるようにと命令される。
のの子は必死で逃げようとしたが
鉄柵にぶつかり、勢いあまってそれを乗り越えてしまった。
下降、墜落、激突。しかし奇跡的に一命をとりとめる。
そして臨死体験をした。その時3年後に自分が死ぬことを知る。
のの子は世界に復讐を誓う。
どんなに悪を働いたとしても死後の世界は皆平等に楽園天国であると説き、
世界中の人間がその言葉に救いを求め信頼を寄せるようになる。
そして3年後。やっぱ今までのは嘘発言。
どんなに善いことをしても誰ひとりとして報われない、
永遠の地獄が待っているだけだと全世界に対して発信。
呆然とし絶望するしかない人々。
そして予定調和的にのの子は車に轢かれる。
あらすじ書くのって意外と時間かかるなぁ。
家の隣で工事やっててうるせー
窓閉めてるから暑いし。
振動がダイレクトすぎて体に悪影響な予感。

しょっぱなぐろそうですな。
>ふと原因を思い当たる。まさか・・・
kwsk
描写は細かくないのでグロイというほどではないっす。
よくここまで文字列だけで嫌悪感を与えられるよなぁ、
と関心するようなのもたまにありますね。
文章の場合には瞬間的にダメージを与えることはできないので、
そこはまぁ安全ですけど。