情報管理ツール howm
パソコンとは何のためのものか。
パソコンを使って何をするのか。
大雑把に言ってしまえば情報管理である。
私にとってコンピュータとは、脳の拡張キットみたいなものだ。
脳が行っていたけどあまり得意ではなかった一部の機能を、抽出し独立させたものだ。
コンピュータを上手に使える人間は脳のキャパシティが高いのと同等であると思う。
これはコンピュータを上手に使える人間が頭がいいのではない。
例えば、AさんとBさんがいるとしよう。
Aさんの知力は80pt、Bさんの知力は100ptだとする。
普通に比べればBさんの方が頭がいい。仕事ができる。
でもBさんはコンピュータが苦手だ。
Aさんは好きで、コンピュータを上手に使いこなす。
コンピュータは脳の拡張キットで、脳の知力に+30pt追加される。
この場合、コンピュータを使えばAさんの方が仕事ができる。
正しく言えば、情報操作能力が高いことになる。
情報を如何に上手に操るか。
これはコンピュータが生まれる前も後も人間にとって重要なテーマであり続けている。
効率の良い情報管理法については興味が耐えない。
最近とても気に入った情報管理ツールが見つかったので紹介しようと思う。
howmという、Emacs上で動くスクリプトだ。
howm: Hitori Otegaru Wiki Modoki
一人お手軽Wikiもどき。
howmは個人の日々増え続ける情報を一元管理することが得意である。
構造も動作も操作法もシンプルで手軽に扱うことができる。
検索をベースにしたメモ間リンク機能はWikiに近いものがある。
howmの使い易さ、便利さを言葉で説明するのは難しい。
実際に使用してみるのが一番なのは言うまでもないが、
ここで何の説明せずに便利だとだけ言って、
実際に使ってみる人が果たしているだろうか。
私もhowmの存在を知ったのは1年以上も前の話なのだ。
いくら良い評判を聞いていても少し試してみる、
というのが案外大きな壁になってしまうのが現実である。
それではhowmの見所をざっと見渡して行こう。
1. メモとファイル
メモとは情報の内容による単位である。
ファイルとは情報を保存する単位である。
言うまでもなくこの2つは別々のものである。
howmは情報を管理するメモツールなので、
メモを取るのにファイルの事を考える必要はない。
情報を探すのにファイルの事を考える必要はない。
情報の閲覧は基本的には検索が全てである。
2. シンプルなフォーマット
howmのフォーマットは
使用者が望むレベルで止めることができるし、
必要であればフォーマット自体を正規表現でカスタマイズできる。
フォーマットがとてもシンプルなので、
変な書き方をしたから正常に動作しなくなったとかはないと思う。
何も考えずにテキストを入力するだけでも良い。
それだけだとhowmはただの全文検索ツールになってしまうが、
それでも利用価値はあるだろう。
情報に区切りを付けたければ、タイトルを付加する。
タイトルから次のタイトルの直前までが一つの情報単位、メモになる。
デフォルトでは先頭文字が=の行がタイトルと認識される。
= メモのタイトル
これはメモの本文です。
次のタイトルまでがこのメモになります。
= 次のタイトル
新しいメモです。
これで2つのメモを作成したことになる。
3. 便利なメモ間リンク
メモ間リンクはhowmの最も特徴的な機能だと思う。
リンクは主にgotoリンクとcome-fromリンクという2種類ある。
gotoは指定した場所に行け、come-fromは指定された場所として来い、という指定である。
= <<< howm
Hitori Otegaru Wiki Modoki
= howm導入
今日からhowmを使ってメモを取ることにした。
とすると2つの目のメモ中のhowmという単語に下線が引かれ、
カーソルを単語に合わせてEnterを押すと検索一覧が表示される。
検索一覧などせずに一気にcome-fromリンクの場所に移動して欲しい、
と思うかもしれないが、実はよく考えて設計されている。
come-fromリンクが複数作られていた場合どうするか。
そうすると一覧を表示させた方が合理的である。
検索一覧はcome-fromリンク以外のhowmという単語が使われている場所にも当然ヒットするが、
タイトルのcome-fromリンクは検索結果の常に一番上に表示されるようになっている。
このcome-fromリンクはWikiやはてなダイアリーのキーワードによく似ている。
しかし後者は参照先を直接指定しているために、
リンクは一つしか作れないし、削除されたら無効なリンクになってしまう。
howmではこれが検索によって実装されているため、そのようなことは起こらない。
gotoリンクは私は今のところほとんど使っていないのだが、come-fromの逆である。
= >>> howm
howmで検索。
このようなメモで、タイトルにカーソルを合わせてEnterを押すと、
howmという単語をキーに検索が行なわれ、検索結果一覧が表示される。
ところで、さっきhowmという単語のcome-formを作ったので、
このgotoリンクは無意味だと思われるかもしれない。
ただhowmとだけ書けばリンクになるはずだ。
でもこの時のメモ作成者がhowmにcome-fromがあるかどうかはわからないし、
come-fromがいつ消されるかわからない。
従って明示的にリンクを貼る行為には意味がある。
ちなみにgotoもcome-fromもタイトルに書く必要はない。
4. 目的に合わせて ToDo・スケジュール
ToDoやスケジュールも作れるようになっている。
私はこれはおまけのようなものだと捉えている。
ある人にとってはありがたく、ある人にとっては余計なものかもしれない。
= [2004-07-15]@ ホスピタルショウ
これはスケジュール。
= [2004-07-17]+ OS再インストール
これはToDo。
= [2004-07-16]- これは覚え書き
= [2004-07-23]! レポート提出
これは〆切
howmにはメニュー画面というWikiのFrontPageみたいなものがあり、
そこにToDoやスケジュールが重要度の高い順に表示される仕組みになっている。
なんかダラダラと書いてしまった。
結局何が言いたかったのか。
howmはけっこう使いやすい。
興味があったら是非使ってみていただきたい。
もしこれより便利なツールがあったら紹介して欲しい。
シンプル路線でこれに勝てるものはそうないと思う。
ただ必ずしもシンプルがベストだとは言えない。
プレーンテキストには限界がある。
XMLベースでメタ情報を駆使したりする、
ごつい情報管理ツールにも興味がある。

>Aさんの知力は80pt、Bさんの知力は100ptだとする。
>普通に比べればAさんの方が頭がいい。仕事ができる。
>でもAさんはコンピュータが苦手だ。
>Bさんは好きで、コンピュータを上手に使いこなす。
>コンピュータは脳の拡張キットで、脳の知力に+30pt追加される。
>この場合、コンピュータを使えばBさんの方が仕事ができる。
どっちの場合もBさんのほうが上じゃないの?
orz...おっしゃるとおり。
訂正させていただきました。